国東人特集 #3中園彰三さん
国東人特集、第3回目は、
国東市でレストラン"ZECCO"
のオーナである中園彰三さんです。
プロフィール
名前:中園彰三さん
職業:国東食彩ZECCO オーナー
経歴
大分県宇佐市出身。中学卒業後は大分市の高校に進学し、
2年生の終わりに「自分らしく生きていく」ことを選択し中退。
その後、料理の仕事に就き、23歳で本格的な日本料理を志し料亭へ。
28歳から10年間、国東市内の料亭にて料理長を務める。
2013年4月、国東町にある古民家を再生し「国東食彩ZECCO」を開業。現在3年目。
現在の活動
ZECCOのオーナーを務める傍ら、「食ラボ大分」の活動にも参加。
食ラボとは大分県内の生産者と料理人をつなぎ、
料理人同士の情報交換も行いながら大分の「食」のレベルを上げていくもので、
国東市の中の1店舗として参加している。
また、音楽活動にも取り組んでおり、ご自身でもバンド活動を行っている。
ZECCOでも年に数回、アーティストを呼びコンサートが開催している。
信念・座右の銘
「為せば成る」
どんなことでも強い意志と信念があればきっと実現すると思います。
やってする後悔もありますがやらなくてする後悔と全く意味が異なる。
いくつかの夢を常に持って近づいていくこと、人生の時間は限られているけど時間は充分ある。
叶わないことのほとんどは自らが諦めたこと、それが無ければ日々必ず近づいて行けるんです。
夢・今後の目標
「まずはこの店が継続して愛されるお店になること、そして地域の食に貢献すること、
そのために努力を惜しまず向上していくこと、これらを達成することが地域で生きる
次の世代の目標となり責任に繋がると思っています。」
「何かしらの名誉みたいなものを作り上げようとは思っていませんが、
若い世代と関わりながら意義のあるタネを植えられたらと思っています。
「タネ」とは判断における明確な選択肢。100人に会えば、100個のタネを植えられる。
僕らが先人として将来、花や実のなるメッセージを伝えることが出来たらと思う。
個々の大人の次世代への土台づくりの取り組みが豊かな地域、
大きく言えば豊かな日本に繋がるという願いもあります。」
6年ほど前に、国東高校のJRC(青少年赤十字)が「食の甲子園 全国大会」で
優勝したことがきっかけで高校生とも関わるようになったという中園さん。
食の甲子園、他県からは調理科を持つ高校などが出場している中で、
国東高校はプロのまねごとではなく、地域食を用いていたこと、
また、日常の活動が評価されて、優勝しました。
国東高校JRC部の日常の活動というのは、放課後に独居老人や幼稚園の子と交流を行っていることです。
「普段から彼らのことを新聞で読んで、素晴らしいと思っていました。
そんな中、JRCの顧問の先生と知り合うことがきっかけで
地域にいる次の世代のために何かしたいと思っていたこともあって、
調理実習を行うなど、高校生と関わる機会を持つようになりました。
今高校生と関わっているのは、進路を決める人生の最も大切な時期に、
地域の大人との関わりが大切だと思っているからです。
当時の僕にはそういう大人が身近にいなかったから苦労した時期もあった。
不安がある時、将来を考えるとき、人生に迷った時、
親身になれる大人が少しでも多く周りにいれば、
彼らの可能性は無限に広がると思うんです。」
食育活動を通じて今後も幅広い世代と交流を行っていきたいと思います。
まとめ
中園さんにインタビューをさせていただいたのは、これで2回目でしたが、
中園さんとお話しさせていただくと、いつも身が引き締まります。
さまざまなことに信念を持って取り組まれている姿はとてもかっこいい。
私もこんな大人になりたいと思います。一つ一つの質問に、とても真摯に、
丁寧に答えてくださるのが印象的です。
文責:福岡那月
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