ものごとは計画通りにはいかない
みなさんは、何かをやろう!と決めて、意気込み、綿密に計画を立て、結局その計画通りにいかず失敗してしまった、といった経験はありませんか?
例えば日頃ほとんど本を読まない人が、本を月に10冊読むという計画を立てたとしても、無理な計画は絶対に続きません。
なぜならそのために必要な時間を実際には確保できないからです。
なぜ人は無理な計画を立てようとしていしまうのでしょうか?
それは、自分の仕事の早さを認識していないからです。
計画を立てるためには、まず自分がどれだけの仕事の量に対して、どれだけの時間で終わらせることができるのか、自分の仕事の早さ(ベロシティ)を知る必要があります。
先ほどの話でいうと、まず自分は本を一冊読むためにどれだけの時間が必要なのかを計ります。
仮に200ページほどの本を読むのに6時間かかるとします。
次に1日のうち読書にあてられる時間はどれくらいかをわりだします。
せいぜい寝る前の30分くらいだったとします。
すると、一冊読むのに12日間かかる計算になります。
よって、月に読める本の量は2.5冊ということになります。
こうして自分のベロシティを知り、タスクを終えるのにどれだけの時間が必要なのか、そしてどれだけの時間を確保できるのかを知ることによって、実際に実現可能な計画を立てることができるのです。
これを私たちのゼミでも実践してみました。
前回スクラム法というのはどんなものかについてご紹介しましたが、私たちはプロジェクトを始める際に、最初から最後まで綿密に計画を立てるのではなく、まずどういったタスクがあり、それをどのようにして終わらせるかを考えました。
まずは、タスクボードというものを作成しました。
1、上にあるように、まず見積もり(労力・時間の予測)を行い、タスク毎に難易度を見込み、色分けしました。
L:かなり大変、M:少し大変、S:普通に終わらせられる
2、続いてそのタスクを、重要の度合いによって分けます。(プロダクトバックログ)
(3):超重要、(2):重要、(1):普通。
3、最後にその進行具合を、ToDo(まだ行っていない)、 Doing(進行中)、 Done(完了)に分けます。
これによりタスクがどの程度あり、どれにどのくらい時間がかかるのか、何が重要で何から取り組むべきなのか、何が進んでいて何が完了していないのかなどがわかり、スクラムの重要なポイントである問題発見もしやすくなります。
これは常に最新の状態に保つ必要があります。
続いて、これをもとにジャーニーマップというものを作成しました。
上にあるように、当日に向けて、先ほど書き出したタスクを、いつの段階でどれだけ終わらせるのかを、マップにしました。
これにより無理のない計画を立てることができます。
ここで重要なのは、この計画に絶対に従わなければならないというわけではなく、進み具合によって変更が可能だという点です。
スクラムのポイントは、変化に柔軟に対応することで、大きな失敗を防げるということです。
さあ、これでようやくプロジェクトが始動しはじめました!
次回は、「会議は15分で強制終了?!」
について、ご紹介したいと思います!
お楽しみに!
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