国東人特集 #1 寺田豪淳さん
国東人特集、記念すべき第1回は
様々な肩書を持つ、寺田豪淳さんです。
プロフィール
名前:寺田豪淳さん
職業:両子寺 法嗣/東泉寺 住職/両子の森プロジェクト代表
経歴
寺田さんは、高校時代までを国東で過ごされたのち、
大学は天台宗である大正大学に進学されます。
大正大学卒業後はアメリカに3年間行かれていたそうです。
「アメリカでは、天台宗のお寺をニューヨークに建てる仕事をしていました。
具体的には、日本とのやり取りはもちろん、土方作業から、細かいデザインまで、
いろいろなことをやっていました。
日本人の奥さんを持つ、日本で修業したアメリカ人が住職でした。
元移民には、アメリカ人が解釈した仏教のほうが伝わりやすいんです。」
仕事のやりがい
「仕事を見つけようと思えば見つけられることですね。
本山の比叡山に旅行ツアーに行ったり、コンサートを開いたり、映画の会をやったり。
国東は移住者が多いので、移住者との意見交換会もやっています。
やろうと思えばいろんなことができます。」
国東の好きな所
「風景と、人があたたかいことですね。
遠慮がちな人が多いんですが、
歴史を知っている人がたくさんいて、みなさん教えてくださいます。」
「田舎の人って生涯現役なんです。
人と人とのつながりが国東にはまだ残っていて、いつも人の魅力を感じます。」
「岩山が残っていること、
ケべス祭りや修正鬼絵と言ったお祭りが残っているのもすごいことだと思います。
それから、国東って環境がいいなと思います。
それは、海外に行って改めて感じました。」
「両子寺に関して言うと、走水観音や、
仏様が姿を変えたといわれている鬼の伝説などがある七不思議も面白いです。
本当に鬼がいそうなひっそりした感じもあるんです。
両子寺は奈良時代にひらかれたお寺ですが、
国家のプロジェクトとして建てられた奈良や京都にあるお寺とは違って、
地元の人の支えでできたものっていうのも魅力だと思います。」
信念
「自分の特徴を活かすことです。
人を育てるのがお寺の役割だと思っているし、
仏教は生き方を伝えるものです。
両子寺の環境の中でできることをやっていきたいと思っています。」
夢・今後の目標
「山あり、海ありの国東半島を、人生の学び場となるように紹介する。
国東は、自然や文化の環境が素晴らしいです。
都会で学べることもあるけど、ここで学べることもたくさんある。
人間も動物ですし、自然の中に身を置いています。
その中で、国東は自分を見つめなおせる場所だと思います。
私はお寺を一つの場所として人生の学び場となるように、
プロデュースしていければと思っています。」
まとめ
寺田さんは現在、両子寺を降りてすぐのところにある空き家を改装中で、
7月中には完成とのことでした。
完成後は交流の場として活用するそうです。
改装中の空き家の中に入らせていただきましたが、
木の香りがして、とても素敵な雰囲気でした。
私たちの活動も、こちらを使わせていただけるとのことでしたし、
交流の場にも参加させていただけるとのことで、今からすごくわくわくしています。
文責 福岡那月
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